ドラゴンヘッドとドラゴンテイル

~見かけ上の場所~

ドラゴンヘッドは「見かけ上の太陽の通り道と月の通り道の交差点にあたる所」です。もし、中学理科が得意な方であれば、ふむふむとか思うかもしれません。太陽と月の合わさる場所なので、太陽のテーマと月のテーマの統合する点であり、その人が精神的に成長の為に向かう道とも言われます。

 

そして、ドラゴンヘッドの反対側にある場所を、ドラゴンテイルと呼びます。

 

~苦い努力と、楽しい努力~

 ドラゴンテイルの場所は、その人にとって、とっても得意で慣れ親しんだ過去の慣習です。馴染みがあり、懐かしい感じがして、古巣に戻ったかの安心感を呼び起こし、同時に、その懐かしさゆえに大変にドラマチックな古い感傷に浸ってしまう様な、しかし、魂の成長や前進を妨げる様な性質を伴います。既にやり尽くしている分野なので、そこで学びを得ることは無く、ドラマチックな古い感傷は徐々に萎んで行きます。そのドラマチックな感覚をもう一度取り戻そうとあらゆる努力を重ねるのですが、そうすればそうする程、虚しさや倦怠感と言う様な感覚を味わう様な体験となります。

 

ドラゴンヘッドの方向は未来への道であり、魂が希求する道。この方向へ意識を向け、努めて行く事で、その個人に幸せを運んで来てくれます。人生は努力に応じて切り開かれ、チャンスに恵まれるようになり、喜びをもたらしてくれます。

 

ですが、ドラゴンテイルのやり方は魂に染みついていて、人生の折々で、そちらの性質を意気揚々と目標に掲げてしまい、成長しようとする方向を自身で妨げてしまう様なことをします。不健全な依存心や依頼心が起きやすく、悪い癖が顕著に表れてしまう方向です。

 

ドラゴンテイルのやり方で物事を進めようとすると、大抵物事はうまく行かなくなり、一生懸命やっているのに失敗ばかり、周囲の人に理解されず人々が離れて行き、イバラの道を突き進む様なもので、痛い経験と苦い体験を繰り返します。

 

そこから抜け出るには、正反対のドラゴンヘッドの方向へ意識を変えるしかありません。でも、これは言う程に簡単ではないでしょう。それでも、ドラゴンヘッドの方向へ向かうと、成長の速度が速い事に気付き、ドラゴンテイルで体験したような苦しみながらの努力とは違い、楽しみながら努力出来る方向だと気付くことが出来るでしょう。

 

ヘッドが向かう先であれば、テイルは過ぎ去った場所、前世の場所です。頭とお尻。頭が見る方向へ向かうのが自然で、お尻の方向へ行くとすると、それは困難な道になるのは容易に想像が付くのではないでしょうか。ヘッドのテーマに固執するのは、人にお尻を向けながら話をしていることと同じようなことなのです。

 

~魂の成長は人生の間中ずっと~

ドラゴンヘッドは人生をかけてやっていくテーマであり、現世的なゴールを具体的に掲げる様な事とは違うかもしれません。もっと、精神的なテーマであり、意識的に行動する方向です。つまり、無意識のままでいたら、いつの間にかドラゴンテイルのテーマに戻ってしまうと言う様な事になります。ドラゴンヘッドの課題は、もうクリアしたから必要無い、と言う事は無い様です。

 

「宇宙は動いている。変化し続けている。そうやって宇宙の秩序を保っている」と言う大前提があります。宇宙が変化し続けているのなら、個人も肉体レベル魂レベルにおいて、変化と成長をしていくことが、宇宙で生きる為の原則となります。

 

ドラゴンヘッドのテーマに着手するのはその人にとって未知の部分になるので、人によっては、ドラゴンヘッドのテーマを聞くと、耳が痛いと言う感じがしたり、それ違うんじゃないの?なんていう反応をしたりします。自分がやってこなかった、と言うプライドを刺激され、劣等感が一時的に深まるのです。だから、そこに踏み出すのにいつも少しの勇気を伴ったり、不安感や、不快と感じる最初の圧に踏ん張る事も大切になってきます。

 

~心理的な問題~

このドラゴンテイルとドラゴンヘッドは、前世、カルマなどと説明される場合が多いのですが、最近では心理的なテーマとしても見る場合があります。心理占星術では、ドラゴンヘッドの示すことは、「母親問題」になります。

 

母親がお膳立ての力であり、それが害を及ぼしている様な方面です。それが強すぎてしまった為に逆らう事や、意志を育てる事を放棄してしまった、と言う様に表れたりします。

 

例えば、ドラゴンヘッドの近くに火星があると、いつも怒ってばかりの母親に行動の決定権や主導権を握られてしまう、と言う様なことになります。そして、様々な怒りについて対峙させられるようなことを人生で経験したりして、行動と主張することの意味を知るまでそういう場面に何度も出くわします。

 

ドラゴンヘッドの近くに月があると、感情的な母親が、自分の欲求を牛耳ってしまい、母親自身の欲求であるのに「あなたの欲求だから」と言われるがままになってしまう様な問題が生じていたりします。

 

これらが母親問題と言われるのですが、これは「母親の問題行動を通して、思う様に振る舞えなかった個人の問題であり、個人が努力の方向へ向かうテーマ」になります。親には逆らう事や、意見する事が難しい日本の文化、母子で一心同体を目指してしまう日本の文化では、親の言う事を素直に聞く子が良いことなり、自分の意見を持っている子は良いことみなされない為、なかなか難しいドラゴンヘッド問題となることがあります。

 

 

ドラゴンヘッドは、母親から独り立ちし、自分の意思で人生を歩む為の鍵となる方向になるでしょう。