新月から4日くらいの月。
闇から生まれたばかりの月になります。地上からは見えませんが、実は太陽からは一番強い光を受けています。
生まれたばかりの新しい月ですから、この月の生まれの人も子供の様に無垢で純粋、自分の感情に素直。嘘がつけず、すぐに本音が見えてしまう面もあります。迷いが少なく、決断も迅速。大胆に動いていくことで成功を収める可能性も高いと言えるでしょう。
この月の人は、失敗を怖れるより、好奇心の赴くままにいろいろなチャレンジをし、多くの経験を積むことで、人生が発展していくと言えます。幼い子供の心を持ち純粋なのですが、時にその判断は主観的になりやすく、一度こうだと思い込んでしまうと視野が固定化されてしまいます。柔軟な視点をきちんと持てるかと言う事が課題になるでしょう。
いわゆる三日月のことで、新月から光を放ち始め、成長しようとする若い月。
成長しようとしている月ですから、活発でパワフルで好奇心旺盛。面白そうなことには何でも首を突っ込み、心のそこから楽しもうとします。新しいものを受け入れる感受性や柔軟性に富んでいて、興味を持って関わった知識、情報、技術はどんどん吸収します。次々を新しいものに飛びついていくので、飽きっぽさも出てくることも多いでしょう。古い慣習や既成概念に対しては反抗心の様なものを持っている事もあります。
新しいものへの感性が優れているので時代に適応した新しい方針を打ち出すのは得意です。一つの方針を貫き通す忍耐強さを手に入れ、自分なりに育てる必要があります。古いからと言って何でもしきたりに噛みついてしまう癖をうまくコントロール出来る様になる事が人生をより良く生きる為の課題になるでしょう。
上弦の月のこと。光り輝く部分と、闇に隠された部分を、半分ずつ持った半月。
ポジティブで明るく活動的な部分と、繊細で儚く傷付きやすい部分との両面を持っていいます。大胆な行動力で困難なことでも果敢に立ち向かっていくでしょう。壁にぶつかっても、粘り強く取り組みやり通す忍耐力も備えています。堂々としているので、リーダーとしての資質もあります。強い精神力で、皆をまとめ指導していく強さを持っています。
強さを持つ一方で、とても傷つきやすく繊細な面を持ち合わせています。人前では気丈に振る舞いながら、夜ひとりになると涙を流していることもあるでしょう。弱さを見せることの出来る親しい人がそばにいると良いでしょう。また、自分の弱さを自覚することを否定することがありますが、むしろこの月の人は弱さを自覚することが大切です。強がることなく、心のバランスを取ることが出来るでしょう。そうやって心落ち着かせたら、新たなチャレンジに向かい、荒波を乗り越えて行くことが出来る様になります。
満月の一歩手前の、十三夜月。満月にはほんの少し満ち足りない、未完成の月。
未完成のアンバランスさと、満月への憧れからの向上心を授けられています。未完成の月ですから、まだ形が決まっていない未来への可能性を多く秘めている月です。満月へ向かう前向きなエネルギーを持ち、物事を完成させようとする向上心を強く持っていて、より高みを目指して生きています。完璧を目指す精神が強く、美しいものや完成されたものへ、厳しい審美眼を持っています。一流の芸術を見抜く力を持っています。
その反面、未完成の満月まで一歩届かないと言う、満足できない、いつも満たされないと言う気持ちを抱え、常に何かが足りないと感じてしまうことも事実。他者から見ると才能あふれるあなたなのに、「まだまだ足りない」と感じてしまうのです。自己を過小評価し、自己批判が強くなってしまう傾向も。ですが、その痛みは人の弱さを理解し、謙虚さを生み出します。自分への否定を、うまく向上心へと転換していくことが、成功を手に入れる鍵となるでしょう。
満月のこと。月が最も明るく輝くまん丸になったパワーを持ちます。
華やかなムードとアピール力を授けられました。そして、それを維持する為に陰の努力を惜しみません。満月は太陽の光を全て受けて、その存在を強くアピールします。舞台上で活躍する女優の様な輝きやオーラを持っていることも多いでしょう。自己顕示欲が強く、プライドも人一倍強く、それに見合うだけの努力家。人から見られ、賞賛されることを意識することで、より輝き、自分の思いを達成する力があります。
舞台の上で強く完璧な顔を見せるけれども、ネガティブでダークサイドな部分も同じだけ持ち合わせおり、それに無自覚であると、気持ちの浮き沈みが激しくなってくるでしょう。自分のデリケートな部分とどう付き合うかが、気持ちにバランスを取る秘訣です。プライドも人一倍高いので、人に対して最高級の気遣いをしますが、相手から相応の完璧な気遣いが返ってこないと、「私にこんな態度を取るなんて」と言う怒りを持ちます。満月とは、月と太陽が真向いに位置しているので、自分の中に強い矛盾を抱えていることもあるでしょう。意志を貫こうとする時、自分の感情的な面が真っ向から否定するような感覚があり、内部で葛藤を抱えていたりします。
満月から欠けて行く月。その身を削り闇に光を与えて行く月。
我が身を犠牲にしてでも、他人に惜しみなく与えることの出来る慈愛に満ちた心を持っています。とても献身的で優しく思いやりがあり、自分よりも他人を優先するタイプです。人と分かち合いたいと言う気持ちを持っています。気が弱いタイプではなく、一度満月になったことのあるので、自分に自信を持っています。どこか余裕があり、損をすることがあっても長い目で見るとあなたが与えた愛は感謝され、次へ受け継がれていく循環をもたらします。
気を付けたいのは、献身的な生き方が小さい世界でまとまってしまいがちなところ。夫や子供に一生を捧げて終わってしまうこともあります。日常から外へ目を向け、自分の身の周り以外のことを広く知っていき、あなたの優しさや理解力をもっと広い世界に向けていきましょう。そうることで、人生で思いもしなかった体験に巡りあい、その愛が広がっていくのを目にすることが出来るでしょう。
下弦の月。その身を闇に半分隠した月です。
光と影の二面性を持ちます。自分に与えられた責務を最後まで達成しようとする責任と力強さを持ったポジティブな面と、全てはいつか消えゆくものと言う諸行無常の観念を持つネガティブでメランコリックな面とが共存しています。自分の思いを熱く雄弁に語り、その熱意に誰もの動かざるをえません。ですが、後から「あれで良かったかのだろうか・・・」とくよくよとする自分に向き合います。常に、強気な自分と弱気な自分の間を行ったり来たりしています。時折全てを投げ出したくなったりするかもしれません。このような内面の苦労は必ず報われ、困難を乗り越えていくことが出来るでしょう。
若いうちの方が苦労することが多いですが、年を重ねる程、努力が実り、人からも賞賛されるようになります。必要なのは、自分の内面の複雑な性質を理解して置くこと。たくさんのことで悩んでしまい考えすぎてしまうことがあるかもしれませんが、だからこそ一段深みのある魅力を作り出していくことになります。
闇の中に姿を消す直前の月。今にも消え入りそうな儚い弧を描いています。
意識と無意識の境界が非常にあいまいな傾向を持っています。他人の痛みを感じ取れる能力にすぐれ、どんな人にもすんなり同調することが出来ます。一緒にいる人からの強い影響を受けてしまうので、性格は常に一定していません。人だけでなく、場の影響を受けるので、いきなり幸せいっぱいになったり、逆にすごく気分が悪くなってしまったりする様な経験をしたことがあるでしょう。周囲の影響を受けやすいので、確固たる自己を持つのが難しい人です。
幸せでいる為には、良い環境に身を置き、居心地の良い人と付き合うことです。手にする情報だけに頼らず、自分の直感を大切にしながら、付き合う人、住む場所、働く場所などを決める必要があります。他人が良いとするものが、必ずしもあなたにとって良いとは限らないからです。また、あなたを利用しようとする人からは距離を保つ必要があるでしょう。