占星術では、1ハウスから12ハウスへの旅路をいろんな方法でしていることになる。
1日の中で、1週間の中で、一か月の中で、1年の中で、、、と言う様に、いろんなタイムスケールを持っている。
月のタイムスケール、金星のタイムスケール、太陽のタイムスケール、火星のタイムスケール、、、と言う具合もあるし、占星術の技巧を凝らすといろんな尺度からそれらを見ることができる。
12ハウスまで行ったら、また1ハウスからスタートして、螺旋の階段を一周した感じになる。
遺伝子が螺旋状であるように、占星術も螺旋で考える。
そういう意味では、アセンダントと言うのは1ハウスの始まりなわけだけど、その始まる前は、12ハウス=子宮にいたと捉えることができる。
12ハウスへ行くことは、悟りの世界であるとも言われ、魂の成長の成長を統合する場所でもあり、あの世の世界でもあります。
ですが、この12ハウスにずっといることは出来ず、結局またそこから火星の力を使って飛び出し1ハウスとなる訳です。
そうやって1ハウスから始めるのだけど、今度の1ハウスは前の1ハウスとは少し違います。少しだけ螺旋を登っているからです。
人の成長過程もそのように、1ハウスから12ハウスへ順に行くのですが、1ハウスから次の螺旋階段を登らずに、12ハウスへ回帰したくなるような衝動が起きるときがあります。
ときにこれをして充電すると言うこともあるのですが、この12ハウスに戻ることを人生の道と勘違いしてしまうと、わかったようなつもりの悟りの道へ入ってしまいます。
12ハウスへ行くのでなく、その道をすっ飛ばして、12ハウスへ戻ることは、子宮に戻るようなものです。
何もしなくていいよ、包まれているよ、皆と一緒だよ、私もあなたも一つ、、、
これは生まれ出る赤ちゃんの為のものです。
そして、旅路を終えた旅人達のものです。
まだ、火星も金星も太陽も水星もやっていない人は、こちらの道へ戻って、ひととき至福の体験のような感じや何もかもの一体感を味わうような感じがしたとしても、やはり1ハウスから順にハウスの過程を進んでいく必要があります。
12ハウスへ戻ることは、単純な安楽な道があるのだと錯覚を呼び起こします。
でも、本当は既に安楽になることでは何も満たされないことを魂のどこかで知っています。
自分が今求めているのが、安らぎとは違うものだ、とわかったとき初めて行動を起こせるでしょう。
12ハウスに戻った人と、12ハウスに言った人では、大きく差があります。
これはきちんと区別しなければならないことでしょう。
1ハウスから11ハウスに行き、12ハウスへ行くことは、12ハウスでの統合を迎えることが出来ます。
でも12ハウスへ戻ろうとすることは、1ハウスで使う火星の力、その後に続く、金星、水星、月、太陽、も拒否することです。
ワンネスと言いつつ、各種のエネルギーを拒否し、否定し、嫌っている自分を、まったく見れずに受け入れられていない状態にもなり得ます。
ですから、いつのまにか一番険しい道にもなるのです。
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